2021年5月16日に行われた、
第5戦 フランスGP ルマンサーキット
motoGP世界選手権、
motoGPクラスのレース結果です。
見逃した方が結果を確認できるように、これから見る方がこれまでのレースを振り返ることができるように、そしていつでもこのレースを復習できるように、各周回で起きた情報をまとめました。
このページは、motoGPクラスの結果です。
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レース結果
レース情報
気温16℃ 路面温度24℃
DRY RACE(雨の場合、赤旗)
Hulu放送の解説は、中野真矢さん
レース状況一覧表
表中の略記号
No | Name Team | Country Age | |
Zar | 5 | ヨハン ザルコ Pramac Racing | フランス 30 |
Vin | 12 | マーベリック ビニャーレス Yamaha Factory Racing | スペイン 26 |
Qua | 20 | ファビオ クアルタラロ Yamaha Factory Racing | フランス 21 |
Nak | 30 | 中上 貴晶 Team LCR | 日本 29 |
Rin | 42 | アレックス リンス Team Suzuki MotoGP | スペイン 25 |
Miller | 43 | ジャック ミラー Ducati Team | オーストラリア 26 |
Ros | 46 | バレンティーノ ロッシ Drive M7 SIC Racing Team | イタリア 42 |
M.Mar | 93 | マルク マルケス Repsol Honda Team | スペイン 28 |
レース展開欄
F:ファステスト
LLP:ロングラップペナルティ
GAP欄
①1.5→1位と2位の差が1.5秒
転倒欄
①***×→1コーナーで***が転倒、リタイア
②***○→2コーナーで***が転倒、レース復帰
各周回開始時点の順位です。右にスクロールできます。
ライダー略称を表示 | 順位を表示 | レース展開 | GAP | 転倒 | ||||||
1位 | 2位 | 3位 | Nak | M.Mar | Ros | |||||
Grid | Qua | Vin | Miller | 7 | 6 | 9 | Grid | |||
Hole | Miller | Vin | Qua | 4 | 5 | 8 | Hole | 黒い雲が立ち込めるスタート | ●モルビデリ | |
2 | Miller | Vin | Qua | 5 | 4 | 13 | 2 | F:クワルタラロ 中上、3コーナーでMマルケスを抜いて4位に。 |
③1.7 | |
3 | Vin | Miller | Qua | 4 | 7 | 13 | 3 | PITがあわただしい。雨か。 | ③1.5 | |
4 | Vin | Miller | Qua | 5 | 6 | 4 | クアルタラロ首位。 雨によるレッドフラッグ! クアルタラロ、ミラー激しい首位争い→ミラー曲がり切れず順位を落とす。 かなりの雨。Mマルケス好調。 |
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5 | Miller | Qua | Rin | 6 | 4 | 14 | 5 | ④4.62 | ●ミル ④リンス〇 |
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6 | M.Mar | Rin | Qua | 4 | 6 | 各車PITインしてレインタイヤのマシンへのりかえ。 乗り換え時のPITロード速度違反で、ミラー、バニャイアがLLP*2。 停止位置違反で、クワルタラロがLLP。ビニャーレスの車両に誤ってまたがる場面も。 Mマルケス、のりかえも素早い。 |
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7 | M.Mar | Qua | Miller | 4 | 11 | 7 | Mマルケス先頭、なつかしい光景。 | ①1.62②3.06 | ||
8 | M.Mar | Qua | Miller | 4 | 9 | 8 | 風が強い | ①1.80②1.59 ③13.41 |
⑭Mマルケス〇 | |
9 | Qua | Miller | Nak | 3 | 8 | 9 | LLP:ミラー 中上との差はあまり縮まらない。 |
①2.11 ③13.22 |
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10 | Qua | Miller | Nak | 3 | 8 | 10 | LLP2:ミラー ここでも中上との差は縮まらない。 |
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11 | Qua | Miller | Nak | 3 | 17 | 8 | 11 | ①0.60②15.722 | ||
12 | Qua | Miller | Nak | 3 | 12 | LLP:クアルタラロ ミラー首位へ |
①3.80②15.78 | |||
13 | Miller | Qua | Nak | 3 | 10 | 13 | 路面が乾いてきた | ●サバドーリ ③オリベイラ |
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14 | Miller | Qua | Nak | 3 | 9 | 14 | 中上の背後にザルコが迫る。 | ①4.05②12.66 ③0.998 |
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15 | Miller | Qua | Nak | 3 | 15 | 9 | 15 | 3コーナーでザルコが中上を抜かし3位に。 Mマルケス猛追、首位を走るミラーの-1.6秒で周回。 |
③リンス× | |
16 | Miller | Qua | Zar | 4 | 14 | 10 | 16 | Mマルケス猛追、ミラーの-1.7秒で周回。 | ||
17 | Miller | Qua | Zar | 4 | 17 | ①4.48②9.26 | ●Aエスパルガロ | |||
18 | Miller | Qua | Zar | 4 | 11 | 10 | 18 | 路面がかなり乾いている | ②7.29 | ⑥Mマルケス× |
19 | Miller | Qua | Zar | 4 | 19 | 再びスリックマシンに乗り換えるライダーがいるか!? | ①5.07②5.16 | |||
20 | Miller | Qua | Zar | 5 | 10 | 20 | ①5.69②3.30 | |||
21 | Miller | Qua | Zar | 6 | 21 | 中上、ペトルッチに抜かれる | ①6.49②0.69 | |||
22 | Miller | Qua | Zar | 7 | 22 | ザルコ、ホームストレートで2位に。 | ①7.32 | |||
23 | Miller | Zar | Qua | 7 | 23 | ①6.40②2.55 | ||||
24 | Miller | Zar | Qua | 7 | 24 | |||||
25 | Miller | Zar | Qua | 7 | 25 | ミラー、7,8コーナーでオーバーラン | ①4.70②7.19 | |||
26 | Miller | Zar | Qua | 7 | 26 | ①4.15 ③5.91 |
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27 | Miller | Zar | Qua | 7 | 10 | 27 | ①4.46 ③4.72 |
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Result | Miller | Zar | Qua | 7 | RT | 10 |
空欄は見逃している、画面に表示がなかった等。各周回開始時点をできる限り正確に記録していますが、1コーナー付近に熱中して入れ替わりに気づかず、記録が前後している場合があります。
日本人/注目ライダーの状況
中上 貴晶
決勝前のコメント「ドライの感覚は良いが、ウェットは改善したい点がある。予選では判断ミスがあった。決勝で巻き返したい。」
冷静に分析している、落ち着いた様子のコメントでした。
決勝は3列目、7番手からのスタート。1週目にはMマルケスと4位争い。マシン乗りかえ前は6位まで後退するも、乗りかえ後は再び4位に。
8週目にMマルケスの転倒があり3位浮上。その後背後からザルコが迫るも、15週まで3位で走行を続けました。
19~21週で3つ順位を下げ、終盤は7位で走行、そのままゴールとなりました。
事後のインタビュー記事によると、フラッグトゥフラッグ(マシン乗りかえ)は自身初だったそうです。
解説では、Mマルケスの走りを参考に、リアブレーキの使い方を研究しているとの情報がありました。表彰台、楽しみです。
マルク マルケス
予選では最終ラップの時点で首位でしたが、最終ラップで6番手に。2列目からのスタートとなりました。
ホールショットで5位を獲得するとその後4位、レインマシンへの交換前には一度順位を落としましたが、交換後はなんと1位に!経験の差でしょうか、貫禄のスピードでした。
首位を走ってすぐ1度目の転倒がありましたが、その後の猛追も、トップを走るミラーより1.6秒も早いタイムで周回。昨年の転倒を思い出し心配になりつつ、ごぼう抜きを見たい気持ちとせめぎ合いながら見守りましたが、あえなく2度目の転倒。怪我がなくて何よりでした。
復活の兆しが見え、今後への期待が膨らみました。
バレンティーノ ロッシ
不調が続いていますが、今回のレースは経験値で差を埋めた印象でした。難しいコンディションでも縮まりきらないトップとのその差は、どこにあるのでしょうか。世界中が楽しみにしている200度目の表彰台に向けて、調整が進むことを期待します。
まとめ
地元フランス人ライダーのトップ2で始まった予選。スリックとレインタイヤの混戦でしたが、Q2はスリックタイヤの争いとなりました。最終ラップ前は1位マルケス、2位中上、とホンダ勢がトップ2。ところが最終ラップで1位クアルタラロ、2位ビニャーレスへと一気に上位陣が入れ替わる。予選から天候に翻弄される白熱した展開に。
各ライダー、当日朝のウォームアップ走行で、乗りかえ練習をしていたとの解説もあり、前が懸念される中でのスタート。序盤、次々と転倒があり、早くも混乱状態に。
さらに、フラッグトゥフラッグ(マシン乗りかえ)では、トップライダーがペナルティとなり、混乱を極めます。つなぎを着てヘルメットをかぶったまま、での1秒を争う戦いは困難を極めるものと思います。
天候に対するチーム力が試される中、レースを制したのはロングラップペナルティを2回消化したジャックミラーでした。ミラーは出走前の解説で、雨に強いとの説明があったライダーです。
ドカティのワンツーフィニッシュ、地元フランス人ライダーが2、3位を占める結果となりました。
第4戦に引き続きドカティが強い結果になりました。チームランキングでもドカティがトップになっています。
次戦はイタリアGP、今後の展開が楽しみです。